2022-05-11
9歳の女子患者様は、友人関係のストレスで円形脱毛症を発症しましたが、その前に脱毛するオロパタジンを含むパタノール点眼液を眼科から処方されていました。円形脱毛症の治療に、皮膚科に行くと、どこかにかゆみがあったのか、または、円形脱毛症の治療のためなのか、またまた、オロパタジンの内服薬を処方されました。円形脱毛症は、悪化する一方なので、当クリニックを受診されました。カプサイシンなどのサプリメントとセファランチン大量(150mg/日)で、IGF-1を増やす治療を開始すると、オロパタジンのせいで傷んだ毛がすべて生え変わりました(写真、治療8ヵ月後)。あらかじめ、その可能性はお話していたものの、全部生え変わってしまうと、お母様は、大変不安そうでした。しかし、気を取りなおして、IGF-1を増やす治療を信じて治療を続けると、きれいな髪が生えてきました(写真、治療2年6ヵ月後)。脱毛する薬で多いのは、かゆみ止めのオロパタジン、抗アレルギー剤のモンテルカスト(商品名:シングレア)、そして痛み止めのロキソニンです。円形脱毛症を起こしたことのある人では、これらの薬があったら、燃えるゴミと一緒に捨てて、毛根を焼き尽くした恨みを晴らしましょう!