2022-04-30
10代の男子患者様は、中学に進学して3ヵ月で、円形脱毛症を発症しました。いとこの方に円形脱毛症の既往がありました。すぐに皮膚科を受診すると、型通りの治療内容でした(図)。これは、日本全国どこの皮膚科に行っても同じです。保険診療に決められた治療ですから、効果がなければ、治療を決めた人が悪いことになるので、治療にあたるお医者さんの気持ちは楽です。しかし、患者さんは治らないので、とても不安になります。この患者さんも、皮膚科治療中に悪化したので、当クリニックを探して来院されました。まず、カプサイシン、イソフラボンを含むサプリメント、そして1日80mgのセファランチンで、IGF-1を増やす治療を行いました。そして、治療1ヵ月後には、皮膚科治療中にできた、毛の残骸である断毛がとれて、新たに産毛が生えてきました(写真)。患者様のお父様は、治療前の写真と見比べると、産毛が明らかに増えているので、治療効果を納得したように、頷きながらこのように言われました。これまでの皮膚科での治療とは違うなと確信されているようでした。多くの円形脱毛症の患者さんから、問い合わせがありますが、皆さん皮膚科治療を受けていることが多く、”もうこれ以上、円形脱毛症を増やしたくない!”という気持ちで、効果のある治療を探しての、問い合わせです。自由診療の費用がネックになって、また、考えますと言われますが、一生に一度の治るチャンスなので、本当に、よく考えて下さい。<