2022-04-04
関西地方在住の40代の女性患者様は、脱毛目薬スマイル40Exで円形脱毛症を発症し、セチリジンという脱毛する抗アレルギー薬で、汎発性脱毛になりました。この薬は、円形脱毛症を治療に行った皮膚科で出されたものです。まだまだ、薬害脱毛のことを、皮膚科のお医者さんは知りませんね。関西地方の総合病院での治療も不発で、当クリニックに来院されました。カプサイシンとイソフラボンなどのサプリメントとセファランチン大量(150mg/日)で、IGF-1を増やす治療を行うと、産毛が生えてきました。この患者様は、不妊治療も受けていましたが、産毛が増えてきた時(IGF-1が増えた時)にのみ、不妊治療が成功しました。産毛が増えた時の1回目の不妊治療では、成功はしたものの流産、2回目は産毛が増えない時で、不妊治療は失敗でした。そして、産毛が増えたときの3回目の不妊治療は、成功し、妊娠が継続し、無事出産しました。IGF-1は、女性ホルモンを増やす作用があり、脱毛症治療が不妊をも改善したことになりました。出産までは、胎盤がIGF-1を増やす女性ホルモンを作るので、脱毛症も改善しましたが、胎盤を排出する出産で、IGF-1が減って、脱毛しました(赤ちゃんは無事誕生)。その後、育児などでサプリメントやセファランチンが規定量飲めなく、脱毛が続いていましたが、規定量近く服用して頂くと共に、ウルソを併用すると、その1ヵ月後には、明らかに産毛が増えてきました(写真)。ウルソは、隠れた名薬でした。この患者様は、脱毛症治療で、難治の汎発性脱毛と不妊が改善したことになりますが、今後、規定量飲んでいただくことで、脱毛症も克服できるでしょう。