2022-02-15
大阪市内在住の40代の女性患者様は、妹さんに自己免疫疾患と思われる甲状腺疾患があり、ご自身は、腰痛のために、鎮痛薬を毎日服用して、円形脱毛症を発症しました。皮膚科で3ヵ月間治療しましたが、全く治る気配がなく、困っていました。大阪市内では、円形脱毛症を治せる医療機関を見つけられなかったので、当クリニックに来院されました。大学を始め、脱毛症治療の研究や診療をしているお医者さんは多い大阪ですが、大阪市内の医療機関で治らず、当クリニックに来院される患者さんは多いです。脱毛症の研究と有効な治療の開発とは、全く別物の様ですね。治せないと、医学研究もむなしいものです。この女性患者様は、多発型の円形脱毛症で(写真、治療前)、カプサイシンなどのサプリメントとセファランチン大量(150mg/日)で、IGF-1を増やす治療を開始して、順調に改善していました。しかし、なぜか3ヵ月間治療を中断し、その間、悪化して、再度、治療を再開されました。その後は、順調に改善し、ほぼ生え揃って治療2年4ヵ月後には、治癒と判断されました。その後、まずセファランチンを減量していきましたが、90mg/日まで減量しても再発は無く(写真、治療2年7ヵ月後)、もうすぐ完治が期待されます。セファランチンを減量しても、治療の根本であるカプサイシンとイソフラボンの効果は続いており、髪の毛の艶や腰は、さらに改善を続けています。治療前の大きな脱毛斑から解放されて、ホットされています。治癒から、薬とサプリメントの減量を経ての完治へのプロセスを慎重に行うことが重要です。