2022-01-26
40代の男性患者様は、職場のストレスと脱毛目薬であるパタノール点眼液の使用で、円形脱毛症を発症し、某市民病院で治療されましたが効果なく、当クリニックに来院されました。全頭脱毛の状態で、頭部には、毛根が傷んだ毛と毛の残骸である切れ毛が多く見られました(写真、治療前)。肝機能異常もあり、自己免疫性肝炎の可能性もあったので、IGF-1を増やし、脱毛と肝機能異常の両方に効果が期待されるウルソも、カプサイシンなどのサプリメントとセファランチンに加えて、IGF-1を増やす治療を開始しました。治療2週間後には、傷んだ毛や切れ毛が、明らかに減って、しかも、頭皮の色が、治療前よりも、明るくなってきました(写真)。耳たぶの色や下瞼の血色も良くなり(写真)、頭皮のみならず、全身の微小循環が改善してきました。全身でIGF-1を増やす治療は、頭皮のみならず、全身でも、自己免疫によって起こっていると考えられる微小循環障害を改善するので、肝機能改善も期待されます。頭皮の赤い点は、梅花鍼の後です。熱心に梅花鍼をやられていることも、頭皮の状態の改善につながっています。