2022-01-19
関西地方在住の10代の女性患者様は、食物アレルギーの治療に、脱毛する抗ヒスタミン剤であるクラリチンを処方され、円形脱毛症を発症しました。鍼治療で改善したものの、再発して、全頭脱毛になってしまいました。関西地方では、円形脱毛症を治せる医療機関を見つけられなかったので、当クリニックに来院されました。来院時は、全頭脱毛の状態でした(写真、治療前)。当時は、カプサイシンとイソフラボン、そしてセファランチンは、徐々に投与量を増やして、IGF-1を増やす治療を行っていたので、現在よりも、治療効果が高くなるのに時間がかかりました。そして、辛抱強く治療され、治療5年後には、全体に毛が生えてきました(写真)。しかし、生えてきた毛が細く、地肌が透けて見え、なかなか毛が成熟しませんでした。そこで、梅花鍼を併用して頂くと、3ヵ月後には、髪の毛が太くなり、艶も出て、これまでの髪の毛とは見違えるようになりました(写真)。鍼治療は、それだけでは大した効果はありませんが、体の内側からの知覚神経刺激と組み合わせれば、明らかな効果が出てきます。脱毛症に限らず、鍼治療を受けている人たち、そして鍼灸師の人たちに教えてあげたいものです。