2022-01-12
関西地方在住の20代の男性患者様は、当クリニックに来院される10ヵ月前に円形脱毛症が再発しました。単発性だったのですが、私立医大の皮膚科で、円形脱毛症治療で処方されたアレグラを飲まれて、全身の毛が抜けて、汎発性脱毛になりました。関西地方では、円形脱毛症を治療できる医療機関を見つけられなかったので、困り果てて、当クリニックを受診されました。カプサイシンとイソフラボン、そして大量のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始して、2ヵ月後に、患者様から、これまでにあった毛が伸びなくなったとのメッセージが届きました。治療を始めてちゃんとした毛が伸びなくなるのは、皮膚科の治療で、当クリニックの治療ではありえません。良く写真を見ると、伸びなくなったというよりは、無くなった毛は、毛の残骸である断毛でした(写真、治療前、青い円内)。そして、前頭部の毛穴は黒くなって、その数も増えていました(写真、治療2ヵ月後)。これは、IGF-1が増えて、頭皮の内部で産毛が作られ始めたので、毛の残骸が取れてきたのです。断毛(切れ毛)を産毛と間違っていましたが、さすがに驚かれたでしょう。治療に伴う毛の生え変わりは、予めお伝えしていました。しかし、遠くから見ても、頭皮が黒くなっており(写真、治療2ヵ月後、赤い円内)、産毛が大量にできているようです。汎発性脱毛ですが、鍼も併用しているので、頭皮の状態は良くなっています。