2021-10-13
関東地方在住の10代の男性患者様は、円形脱毛症の家族歴はありませんでしたが、アレルギー性鼻炎で処方されたタリオンを服用して、円形脱毛症が起こりやすい6月に初発しました。関東地方では、多発型円形脱毛症を治療できる医療機関が見つけられなかったので、当クリニックを受診されました。受診時、後頭部上方と後頭部右下方の2か所に大きな脱毛斑あり、内部には、毛の残骸である断毛(切れ毛)が多数ありました(写真)。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始すると、まず、断毛が消失し、脱毛斑周辺の傷んだ毛の生え変わりが起きて、産毛が生えてきました。梅花鍼を併用すると、一気に生えてきた産毛が太くなり、治療3ヵ月後には、明らかな改善が見られました(写真)。順調に産毛が増えてきたので、お母様も安心されているようでした。円形脱毛症の既往も家族歴なく、タリオン服用で円形脱毛症が起こることもあるので、やはり、円形脱毛症を起こしたことがない人でも、脱毛する抗ヒスタミン剤やロキソニンなどの痛み止めは、飲まないほうが良いですね。一旦起こると、近所の皮膚科では治らず、効かない怖いステロイドを注射されたりして、大変なことになります。この患者様の場合、自律神経が不安定になる初夏6月にタリオンを飲み続けたことが原因でしょう。秋口よりも初夏が脱毛の季節です。