2021-05-17
関東地方在住の40代の女性患者様は、自己抗体である抗核抗体が陽性で、30年前に、就職を契機に円形脱毛症を発症しました。以降、皮膚科治療で治らず、放置していました。はっきりした脱毛斑は認められず、頭頂部から前頭部にかけて、びまん性に脱毛していました(写真、治療前)。今回、当クリニックを見つけられて、再び治療を開始されました。しかし、これだけ長い期間治らなかったので、他の患者さんと同じく治療不信でした。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始すると、まず、毛が太くなり、地肌の露出が減ってきて、治療3ヵ月後には、明らかな改善が見られました(写真)。このように、境界のはっきりした脱毛斑が出現しない、機序としては、自己免疫による円形脱毛症もあります。脱毛薬などで悪化した時に、円形の典型的な脱毛斑が表れてきます。何十年も治らずに諦めて放置している患者さんは、他にも多くおられるでしょう。IGF-1を増やす治療で改善して、何十年ぶりにウイッグをとった患者さんもいます。発症して時間が経っても、IGF-1を増やす治療では、すぐに改善します。あきらめる必要はありません。あきらめるのは、いや、あきらめなければならないのは、皮膚科の治療です
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