2021-04-27
化粧品メーカーの、紫外線は怖いぞCMトークにのせられて、春から初夏の紫外線対策の化粧品を買わされる人は多いでしょう。時に、深い帽子に、サングラス、マスク、日傘をさして、長い手袋という、ちょっと引いてしまうような紫外線防御コスチュームに身を包んだ女性も見ることがあります。不健康街道まっしぐらです。紫外線は、ビタミンDを活性化して、カルシウムの腸からの吸収を促進します。カルシウムをいくらとっても、活性型ビタミンDがないと、体内に吸収されません。また、活性型ビタミンDは、IGF-1を増やす作用があり、免疫力を高めます。紫外線を浴びてできるメラニン色素にも、重要な働きがあります。活性酸素を消去する作用、免疫力を高める作用などもあり、ヨーロッパの、冬に日照時間が少ない地域に住む人たちの多くは、夏のバカンスは、海辺での日焼けが目的で、そうすることで、免疫力を高めて、風邪をひきにくくなることを知っています。そして、あまり知られていないメラニン色素の役割に、解毒があります。重金属や薬物を結合して、皮膚や毛として、対外に排泄するのです。薬物中毒の容疑者が、髪の毛を採取されるのはこのためです。紫外線は、頭皮の知覚神経も刺激するので、やけどするほどでもない紫外線は、育毛を促進します。赤ワインのポリフェノールは、ブドウが紫外線を浴びれば、それだけ増えてブドウを紫外線の害から守り、また、それを食べた人間のIGF-1を増やして、人間の健康維持にも貢献します。メラニンは、人のポリフェノールなのです。春から夏の紫外線の強い時期には30分、秋から冬では、その7~8倍の時間、紫外線を浴びることが必要です。当クリニックでの患者さんでも、5年間の皮膚科治療で産毛が生えなかった患者さんが、沖縄で日焼けして、その1ヵ月後に産毛が生えた方がいました。勿論、その後の、IGF-1を増やす治療で、改善しました。紫外線は、基本的に、人の、いや生物の生命の根源です。化粧品屋さんのいい加減なトークに惑わされないようにしましょう。