2021-02-19
8歳の女性患者様は、当クリニックに来院される1ヵ月前に円形脱毛症を発症しました。原因は、当時(2年前)の卒園式で叱責されたことと、運悪く、その時に、あの恐怖の脱毛成分オロパタジンを含む、パタノール点眼液を処方されたことでした。この点眼液を使用して、円形脱毛症を発症し、総合病院皮膚科を受診すると、待っていたのは、また、恐怖のオロパタジン内服でした。ますます、抜け毛は増えていきました。これはたまらないと、皮膚科受診を中止して、当クリニックに来院されました。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチン(150mg/日)で、IGF-1を増やす治療を開始すると、オロパタジンで傷んだ毛が、新しい産毛に生え変わる、毛の生え変わりが起こってきました。そして、それが、なんと治療1年9ヵ月後まで、続いたのです。円形脱毛症の家族歴もなく、本来、家族歴がある場合よりも、重症化はしないのですが、オロパタジンの二段攻撃に会って、著明な重症化が起こりました。そして、汎発性脱毛の状態でした。しかし、やっと、治療1年10ヵ月後に、産毛が生えてきました(写真)。前頭部に黒い産毛が生えて、左の睫毛が生えてきました(写真)。お母様も、なかなか改善が見られないので、苛立った様子でしたが、産毛が生えてきた時に、以下のようなメールをいただきました;”やっと、産毛が生えてきました。おでこの上とこめかみの辺りです。あと、左目の睫毛も、よく見ると少し生えてます。写真で分かるでしょうか?本人がとても喜んでいて、良かったです。このまま順調に生えていくといいなと”。製薬会社に副作用報告をすると、電話口の女性が、”あー、円形脱毛症ですか、報告しておきます”との対応でした。詳細を説明して、重大な副作用であることを伝えました。この女性も、自分が、汎発性脱毛なってみなければ、事の重大さは、わからないでしょう。これから、花粉アレルギーが起こる季節です。現在、当クリニックの治療を受けている患者さんでは、脱毛する薬のことは知っており、また、アレルギーは抑制されているので、大丈夫ですが、円形脱毛症の既往や家族歴ある人は、オロパタジンやアレロックという薬に気を付けましょう。
眼科、耳鼻科、そして皮膚科のお医者さんは、気を付けませんから、ご自身で。