2020-11-28
40代の女性患者様は、来院される20年前に、アトピー性皮膚炎で、脱毛薬タリオン、エピナスチン、そして、あの怖い、オロパタジンなどの脱毛薬を服用中、出産を契機に、円形脱毛症を初発しました。以来、皮膚科で、何をやっても改善しませんでした。当クリニックを受診されて、治療2年で、8割がた、毛が生えてきました。ところが、お友達が、毎年、健診を受けているにも関わらず、転移を伴う胃がんであることが発覚して、それにショックを受けて、円形脱毛症が再発してしまいました。写真で示した患者さんは、40代女性で、やはり、脱毛薬タリオンやジルテックの服用で、円形脱毛症を初発し、5年間の皮膚科治療で効果なく、当クリニックを受診されました。IGF-1を増やす治療で、毛の生え変わりを経て、治療1年6ヵ月後には、ほぼ治癒まで、改善しました(写真)。ところが、生活環境の変化で、睡眠時間が短くなり、再発して、ほぼすべての毛が抜けてしまいました(写真)。しかし、気を取りなおされて、再度、治療を開始し、再発から1年後には、明らかな改善が見られました(写真)。治療中の再発の原因は、サプリメントや薬の飲み忘れ、脱毛する薬の使用、そして、ストレスです。前者2つは、避けられますが、ストレスは、避けようがありません。しかし、ストレスで、再発しても、治療を続けることで、再発時に傷んだ毛が、いったんは抜けますが、ストレスに、体が順応すると同時に、再び、産毛が生えてきます。今回、再発した患者様は、お友達の発病のショックで、思いの他、大きなストレスを受けられたようです。毎年の健診が、意味がなかったようです。よく、早期のガンを見落とされて、その数年後に、転移を伴って見つかり、病院側が謝罪していることがあります。見落としは、謝罪する必要がありますが、血液のがんを除いて、固形がんでは、早期発見して抗がん剤や手術をした場合と、放置した場合の予後を比べた研究がないことから、現在の治療の副作用を考えると、治療をしなかったから、予後が悪くなるとは言えない状況です。
お友達も、望みを捨てずにいられれば良いですね。