2019-10-08
九州地方在住の40代の女性患者様は、円形脱毛症の既往があり、出産後に、悪化して、全身の毛が抜ける、汎発性脱毛となりました。治らないことを察知されてか、皮膚科治療は受けられずに、5年間過ごされ、当クリニックを探して、遠路来院されました。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1 を増やす治療を開始すると、状態の良いところから、順次産毛が生えてきて、治療1年後には、広い範囲に産毛が生えてきました(写真)。全身の毛が抜けると、外見上の問題以外にも、毛穴からの皮脂の分泌が減ってくるので、保温や保湿が出来なくなり、体の冷えや肌の乾燥が起こってきて、また、鼻アレルギーやドライアイを起こしやすくなります。世界中で、汎発性脱毛で困っている患者さんは、多いでしょう。IGF-1 を増やす治療が、ステロイド投与による治療なんかよりも、安全で、効果的です。