2026-07-10
40代の女性患者さんは、当クリニックに来院される10年前に円形脱毛症を発症しました。皮膚科治療で治らずに、全頭脱毛にまで悪化しました。困り果てて、当クリニックに来院され、IGF-1を増やす治療を開始して、徐々に改善してきました。治療6ヵ月後に、動悸を覚えて、検査の結果、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)が発症したことが判明しました。この病気も自己免疫疾患です。以降、IGF-1を増やす治療と甲状腺の働きを抑えるメルカゾールによる治療が行われました。メルカゾールは、ただ、甲状腺のホルモンの産生を抑えるだけの薬なので、自己免疫疾患を根治させるものではありません。その後、脱毛症もバセドウ病も改善してきて、治療11ヵ月後に、メルカゾールも減量になりました(図)。しかし、治療13ヵ月後に、インフルエンザに罹患し、サプリやセファランチンが飲めなくなり、円形脱毛症もバセドウ病も悪化しました(図)。メルカゾールも増量になりましたが、治療15ヵ月後から、自宅での、青色光照射を併用しました。すると、脱毛症もバセドウ病も改善してきて、治療17ヵ月後には、治療費を下げるために、サプリメントを減らしたにも関わらず、治療19ヵ月後には、円形脱毛症も改善し、とうとうウイッグが不要になりました。同時に、甲状腺機能もほぼ正常化しました(図)。甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、メルカゾールだけでは、なかなか増加(正常化)しませんが、治療19ヵ月後には、ほぼ正常値になりました(図)。IGF-1を増やすサプリメントとセファランチン大量、さらにこの患者さんの場合は、青色光照射が、とても効果的でした。難病は、保険診療ではなおりません。メルカゾール投与は、甲状腺機能を抑える、うわべだけの治療(対症療法)で、この薬だけでは、甲状腺機能亢進による様々な症状で、質が低い社会生活を強いられます。難病を治すのは、IGF-1を増やす治療だけです。