2026-02-14
当クリニックの患者さんから、IGF-1 をネットで検索すると、がん細胞を増やしてがんの原因になると記載があったけど、大丈夫ですか?という質問が来ることがあります。確かに、シャーレの中にがん細胞を入れて、IGF-1 をかければ、がん細胞は増えますが、正常細胞も増えます。そして、がん細胞も、また、分裂や分化ができる、若い正常細胞(間葉系の細胞と言います)も、自らIGF-1 を作って、自らの増殖に使います(オートクライン機構)。IGF-1 の作用を阻害する物質を、シャーレのな中のがん細胞に加えると、がん細胞の増殖が止まります(当たり前!)。これらの、あくまでもシャーレの中の出来事を論文にすると、ネット検索で、IGF-1 が、がんを大きくするなどという、体の中では、あり得ない話が出来上がるのです。このような論文を書く研究者の多くは、薬学や農学領域の非医学系の研究者で、論文の数を増やさなければ、ポストがなくなる、言い換えれば、論文の内容よりは、論文を多く書くことで、生活し、昇進を目的とする生き物たちです(図)。実際は、カプサイシンとイソフラボン、そしてセファランチンで、知覚神経を刺激すると、その刺激は神経系のネットワークを介して、神経が分布している体中の正常組織に広がり、そこで、IGF-1が増えます(図)。そして、自己免疫を抑制して、円形脱毛症や関節リウマチなどの自己免疫疾患を改善し、また、リンパ球など免疫細胞を活性化して、免疫力を高めます(図)。一方、神経組織を持たないがん組織では、刺激が伝わらないために、IGF-1は増えず、周辺の正常組織で、IGF-1により活性化されたリンパ球などで、がん組織は傷害されます(図)。実際に、IGF-1を増やす治療で、乳がんが消えたり、良性の腺腫に変化した例も複数あります(院長の著書、”彼女の病巣はなぜ消えたのか”参照)。ネット検索結果やAIでの解説は、IGF-1の作用を、十分学習していないと、真逆の効果を示すことになります。シャーレの中だけで起こり、実際、体内では起こりえない出来事が論文になることは、真実を理解するうえでの妨害となります。このような論文を発表する研究者は、医学研究には、不要です。退場して!