2025-11-22
関東地方在住の40代の男性患者さんは、小学校3年生で円形脱毛症を初発しましたが、自然治癒しました。その後、30代で、脱毛するフェキソフェナジンを服用して再発しました。皮膚科に行きましたが治りません。困り果てて、当クリニックに来院されました。自己免疫性の甲状腺炎(橋本病)もあり、地元の甲状腺疾患治療の専門クリニックで、甲状腺ホルモンの補充を受けていました。しかし、甲状腺の自己抗体は、一向に低下せず、当クリニック来院4ヵ月前では、68 IU/mlと上昇したままでした(正常値:28未満)。IGF-1を増やす治療を開始すると、フェキソフェナジンで傷んだ毛が大量に抜けて、全頭脱毛からの治療になりました(写真)。そして、治療1年2ヵ月後には、ほぼ生え揃いました(写真)。この患者さんは、1年5ヵ月後まで、治療されましたが、完治まで確認されずに治療を中止されました。治療中止から、1年後の、自己抗体値は、36 IU/mlと低下していました。このように、IGF-1を増やす治療は、円形脱毛症以外の、難病である自己免疫疾患も改善します。難病は、IGF-1を増やす治療を受けないと、一生治りません。だから、現代医学において、難病なのです。