2025-11-01
40代の女性患者さんは、当クリニックに来院する10年前に円形脱毛症を発症しました。皮膚科治療で、全く治らず、放置していましたが、悪化して、当クリニックに来院されました。IGF-1を増やす治療で、円形脱毛症は改善しましたが、動悸などの症状から、治療途中で、他医で、バセドウ病(甲状腺機能苦亢進症)が発覚しました。抗甲状腺剤であるメルカゾールが15mg/日が処方されましたが、その3ヵ月後に、甲状腺ホルモン濃度は正常化し、メルカゾールは半量になり、治療11ヵ月後には、円形脱毛症も明らかに改善し(写真)、この頃には、メルカゾールもmg/日に減量され、バセドウ病も改善してきました(図)。円形脱毛症もバセドウ病も、自己免疫疾患で、IGF-1を増やす治療で、制御性T細胞が活性化されて、改善したと思われます。円形脱毛症に限らず、他の自己免疫疾患も、IGF-1を増やす治療で、治ります。IGF-1は、万能の成長因子で、難病を治します。