2025-10-22
50代の男性患者さんは、男性型脱毛症の治療を受けられていました。IGF-1を増やす治療を開始すると、薄毛の改善と共に、夜間排尿の回数が4回から、1回に減少しました。これは、IGF-1が眠りを深くするためであると考えられます。そして、驚かれたことは、IGF-1を増やす治療を開始する5カ月前に認められた胃ポリープが、治療開始7ヵ月後には、消失したことでした。それから1年後の健診でも、ポリープは、認められず、今度は、それまであった胸膜肥厚の所見が無くなっていました。IGF-1は、炎症を抑える作用があるので、おそらく、胃の炎症性ポリープと以前に起こった肺炎の後の慢性炎症が、改善したものと思われます。胃のポリープは、別の円形脱毛症治療を受けられた40代の男性でも、消失しており、治療前にあった2個の胃ポリープが、胃内視鏡で消失したことが確認され、胃粘膜もきれいだと言われたそうです。カプサイシンは飲むと、胃痛などの胃の刺激症状がでるので、多くの人は、カプサイシン服用で、胃の炎症が起こると勘違いしてしましがちですが、実は、その逆で、胃の炎症が治ることが報告されています。患者さんには、このことを良くお話しているので、多くの患者さんは、理解しているのですが、先日、60代の女性の円形脱毛症の患者さんは、カプサイシンによる胃痛があったので、脱毛する胃薬(胃酸分泌を抑えるラフチジン)を飲んでしまいました。こんな薬で、カプサイシンの胃痛が止まるはずはないのですが、この患者さんは、良くなったと言い張っていました。カプサイシンによる胃痛は、自然に治まりますから、それを胃薬で治ったカン違いしたのでしょう。カプサイシンが恐ろしいと言って、その後の治療を止められましたが、これで、半分に減った毛量は、今後、さらに減っていくでしょう。カプサイシン、安心して飲んで下さい、生えてきますから!