2025-09-26
60代の男性患者さんは、脱毛する目薬で円形脱毛症を発症しました。皮膚科治療で治らず、当クリニックに来院され、目薬を中止し、IGF-1を増やす治療で、明らかに改善しました(写真、治療3ヵ月後)。改善が進むなか、ヘルニアの手術を受けることになりました。脱毛する薬を使わないように、担当看護師に、当クリニックで作成した脱毛薬リストをお渡ししたそうです。しかし、看護師は、このことを失念し、術後に、脱毛する痛み止め(ロピオン)(成分:ブルルビプロフェン)を点滴しました。その後から、脱毛が始まり、2週間後には、治療前と同じ状態まで、悪化しました(写真、青い円内)。アセトアミノフェンの点滴であれば、悲劇は起こらなかったでしょう。医療ミスですね。現代医学では、不治の自己免疫疾患の一つである円形脱毛症の再発ですから、副作用としては重大です。ロピオンは、当クリニック院長の著書”その薬、命を削ります”には、まだ、記載されていないので、追加しておいて下さい。私たちの周りは、脱毛する薬であふれています。脱毛薬についてのお問い合わせは、当クリニックまで。