2025-07-15
カプサイシンとイソフラボンは、知覚神経を刺激して、IGF-1を増やすので、IGF-1の育毛効果や自己免疫抑制効果で、脱毛症を改善します。当クリニックで使用しているラーシュというサプリメントは、タキシフォリンという物質で、シベリアカラマツに含まれるフラボノイドという物質のひとつです。シベリアカラマツは、ベニスの海水に浸かっている建物の建築材料に使われており、海水による腐食に強いことが知られています。タキシフォリンは、シャーレの中の実験で、抗酸化作用が強いことがわかっており、これが海水の腐食に対して抵抗性を示す理由と考えられているのです。さらに、タキシフォリンは、知覚神経を刺激してIGF-1を増やすので、タキシフォリンを摂取すると、体内では、その固有の抗酸化作用とIGF-1の持つ抗酸化作用が合わさって発現します(図)。すなわち、IGF-1を増やす作用を持っている物質は、その固有の作用を、生体内で増幅できることになります。知覚神経刺激作用を持たず、ただ抗酸化作用のみを持つビタミンEは、IGF-1を増やさないので、生体内での抗酸化作用はあまり強くなく、服用しても、生体内では、ほとんど抗酸化効果は期待できません。また、タキシフォリンは、IGF-1を増やすので、本来の抗酸化作用に加えて、IGF-1の抗酸化作用以外の効果をも発現して、脱毛症を改善するのです。IGF-1の健康効果は、多岐にわたるので、IGF-1を増やす作用を持った物質は、生体内では、その固有の作用に加えて、IGF-1の作用をも発現させて様々な健康効果をも発揮することになります。タキシフォリン以外のIGF-1を増やす作用を持った物質でも、生体内では、それぞれの物質の固有の作用をさらに大きく発現できます。当クリニックで使用しているサプリメントと薬は、このような機序で脱毛症を改善し、健康効果をもたらします。しかし、命を削る薬(IGF-1を減らす痛み止めなど)を併用していれば、図のIGF-1の効果の部分が発現しなくなるので、生体内で効果が低くなります。毛が抜けます。