2025-05-30
ロゼルムは、睡眠を誘導するメラトニンというホルモンの受容体を活性化する薬剤です。動物実験では、この薬は、知覚神経の機能を改善する作用があることが示されており、IGF-1を増やす可能性があります。一般に使用されるデパスなどのベンゾジアゼピン系睡眠薬は、抗コリン作用でIGF-1を下げますし、デエビゴは、すでにお伝えしたように、知覚神経の働きを抑えるので、IGF-1を下げる可能性が高くなります。ロゼルムは、ゆっくりとしか効果を発揮しないようですが、安全な不眠症治療薬剤です。IGF-1を増やす治療では、IGF-1そのものが睡眠を深くするので、患者さんの多くは、よく眠れるようになります。