2025-05-16
60代の男性患者さんは、円形脱毛症を発症後、新型コロナワクチン接種で悪化し、さらにかゆみ止めであるバンテリン液、そして睡眠導入剤であるアルプロゾラム服用で、円形脱毛症が著明に悪化し、頭髪の40%ほどを失いました。皮膚科治療で、全く治らず、遠路当クリニックに来院されました。IGF-1を増やす治療で改善し、合併していた男性型脱毛症の治療薬も併用して、さらに改善しました。そして、治療1年2か月後から、高カカオチョコレートを食べてもらうと、脱毛症の改善に加えて、眠りが深くなり、寝覚めもスッキリしてきました。IGF-1は、睡眠も深くするので、カカオポリフェノールのIGF-1増加作用が加わり、より体調が良くなったのでしょう。治療前に比べて、明らかな改善が見られて(写真)、皮膚科治療が無効で落ち込んでおられた時に比べて、気分的にも明るくなられたようです。高カカオチョコは、薬と思って食べましょう。