2025-04-12
50代の男性患者さんは、原因がわからないまま、円形脱毛症を発症しました。家系内に円形脱毛症が多発していました。皮膚科治療で治らず、当クリニックに来院され、IGF-1を増やす治療で、ほぼ治癒状態になりました(写真)。しかし、カプサイシンを規定量飲むと軟便になるので、1日1錠しか飲めず、治癒状態ではあるものの、セファランチンの減量で小さな脱毛斑が発現し、治療を続けておられました、しかし、4月に入って、寒暖差が大きくなり、知らないうちに左側頭部に脱毛斑が発現しました(写真)。しかし、その内部には、すでに産毛が生えており(写真、赤い円内)、治療しながら、また、高カカオチョコも食べ始めたので、また、改善していました。環境変化などのストレスは、交感神経を緊張させ、IGF-1を減らします。カプサイシンが刺激する知覚神経は、副交感神経に属するので、カプサイシン摂取は、IGF-1を増やして、交感神経の緊張を軽減します。睡眠不足も、交感神経緊張を招くので、初夏の再発を助長します。初夏こそ、カプサイシンの規定量摂取と十分な睡眠を維持して、再発をふせぎましょう。