2025-04-07
大きな環境変化に対する生体反応がストレスと呼ばれます。4~6月は、日内寒暖差が大きく(10℃以上)、自律神経失調になりやすい季節です。5月病などは、初夏の影響と生活環境の変化の影響の両方による、自律神経失調による鬱状態です。勿論、交感神経の緊張が高まり、抗うつ作用を持ったIGF-1が減少することが原因です。円形脱毛症の発症、再発、そして悪化も、この季節に起こりやすくなります。写真のように、IGF-1を増やす治療で改善した、男性型脱毛症の患者さんも、毎年5月になると悪化していることがわかります。環境変化には、サプリメントやセファランチンの飲み忘れを無くして、睡眠を十分にとるなどの対処しかありません。円形脱毛症の患者さんで、悪化している方でも、初夏が過ぎれば、また、改善します。悪化したからと、皮膚科に駆け込まないようにしましょう。皮膚科治療は、季節に関係なく、常時、悪化させますので。