2025-03-18
高カカオチョコのパッケージに、低GIという表示があります(図)。GIとは、Glycemic Indexの略で、ある食品を摂取したあとの血糖値の上がり具合を指します。明治製菓のHPでは、糖質の吸収速度の違いによってGI値が異なり、高カカオチョコでは、糖質の吸収が穏やかなので、低GIになると説明しています。これは、ウソです。実は、低GIの食品は、IGF-1 を増やす食品なのです。当クリニックの院長の研究で、カカオポリフェノールが、知覚神経を刺激してIGF-1を増やすことが明らかになっています。この事実は、以前開催されていたチョコレートシンポジウムで発表され、そこに居合わせたチョコレートフリークの楠田枝里子さんが、驚いて、彼女の著書で、院長との対談を掲載しています(楠田恵理子著、”チョコレートの奇跡”、中央公論新社刊)。高カカオチョコは、IGF-1を増やすので、当然チョコレート摂取後の血糖値を下げます。IGF-1が増えるので、育毛効果が表れます。20代の全頭脱毛の女性は、IGF-1を増やす治療で、ほぼ治癒状態となりましたが、高カカオチョコを食べて、1ヵ月で、髪の毛の艶が良くなっています(図)。IGF-1が増えると、糖尿病も改善し、眠りも深くなります。さらに、血糖値が上がりにくくなるので、インスリンも多く出なくてすむことになります(インスリン節約)。インスリンは、肥満を作りますし、がん細胞が出きたら、その分裂を促進します。すなわち、IGF-1を増やす高カカオチョコは、イメージと異なり、肥満予防効果があり、がん予防にも効果的です。1日20g程度食べましょう。胃に重いので、胃を荒らすのではないかと考えた患者さんがいましたが、胃腸の知覚神経を刺激すると満腹感がでて、腹持ちの良い感じになるので、胃に重いと感じるのです。胃炎なども改善します。