2025-02-12
40代の女性患者さんは、降圧剤であるニトレンジピンを服用して円形脱毛症を発症しました。この種の降圧剤は、カルシウム拮抗剤と呼ばれ、日本では非常に多くの患者さんに処方されています。この薬は、知覚神経の活性化を抑えるので、神経が鈍感になり、IGF-1が低下して円形脱毛症が発症します。他の薬の副作用に詳しい医師からは、がんが増えることも報告されています。この患者さんは、皮膚科治療で治らず当クリニックを受診され、IGF-1を増やす治療を3年以上受けられて治癒しました(写真)。途中でウイッグが取れたことが、大変うれしかったようです。身近な薬で、自己免疫疾患の素因がある人には、現代医学では不治の病気が起こります。気を付けましょう。薬のリスクについては、当クリニックにお尋ねください。