2024-11-16
5歳の男子患者さんは、悪名高いモンテルカストと脱毛成分ジフェンヒドラミン入りのキッズバファリンを飲んで、円形脱毛症を発症しました。家系内に、円形脱毛症の既往のある人がいました。皮膚科に行きましたが、治るはずもありませんでした。遠路、当クリニックに来院され、IGF-1を増やす治療を開始すると、傷んだ毛の生え変わりを経て、治療1年3ヵ月後には、右側の耳の上方を残して、ほぼ生え揃いました(写真、治療1年3ヵ月後)。この時、お父様が、喜ばれて、ほとんど生え揃いましたが、治ったらどうするのですか?と聞かれました。生え揃ったら、セファランチンから減量して、再発がなければ治療中止して完治になります、とお答えしました。再発しないのは、すごいですね、と言われました。皮膚科の治療が、全く効かなかったので、医療不信になっておられたようです。世界中の重症円形脱毛症の患者さんが医療不信になっているはずです。