2024-11-13
60代の男性患者さんは、東京の私立医科大学の眼科で、毎月1回の眼底検査を、1年以上受けており、その間の仕事上のストレスと相まって、円形脱毛症を発症しました。眼底検査に使用する目薬は、散瞳させるミドリンPで、IGF-1を減らします。皮膚科治療では治らず、当クリニックに来院されてから、ミドリンPが脱毛の原因であることをお伝えして、IGF-1を増やす治療を開始しました。眼科の主治医の協力もあり、ミドリンPを使用せずに、眼底検査を受けられるようになり、脱毛症は、著明に改善しました。そして、目薬使用時は、右側に毛が生えてこなかったそうですが、目薬を中止して、右側の脱毛斑も、明らかに改善しました(写真、赤い円内)。眼科のお医者さんも、ミドリンPが脱毛の原因であることに驚いたでしょう。身の回りには、脱毛する薬が山ほどあります。注意しましょう。