2024-10-29
10代の女性患者さんは、お父様に円形脱毛症の既往があり、ご自身は、夏休みで、睡眠不足に加えて、蕁麻疹で処方された脱毛薬であるアレロック顆粒を飲んで、円形脱毛症を発症しました。脱毛薬を出された皮膚科には見向きもせずに、当クリニックに来院されました。前頭部に脱毛斑が発現し、これは隠せる程度でしたが、眉毛も抜けており、お母様は、とても心配そうでした。IGF-1を増やす治療を開始すると、1ヵ月で、脱毛斑の内部にも、産毛が増えてきましたが、特に眉毛が明らかに増えてきました(写真、赤い円内)。眉毛は、ご自身も鏡で、正面視できるので、不安になります。皮膚科は、脱毛させて、治療をする、このようなやり方を、昔は、マッチポンプと呼んでいました。マッチが、火付け役の脱毛剤、火消しのポンプが、治療です。あくどい商法を、マッチポンプと言っていたようですが、ポンプになっていないのが痛い!