2024-10-25
中国では、髪の毛は血余と言われています。これは、血液の状態、すなわち、体の状態が良いと、髪の毛も良い状態にあるということです。西洋では、旧約聖書に、怪力のサムソンが、毛が抜けて、怪力を失い、毛が生えて、また、怪力を取り戻すというエピソードが書かれています。これも、髪の毛がある状態では、体は元気で、脱毛すると、体は不調になることを示しています。血余もサムソンの物語も、髪の毛と健康は、密接な関係があることを示しています。事実、男性型脱毛症がある人は、前立腺肥大や前立腺がん、さらに、心筋梗塞や糖尿病のリスクが高く、女性型脱毛症では、更年期障害や乳がんのリスクが高い可能性、そして円形脱毛症では、いろいろな自己免疫疾患を合併しやすいというリスクを抱えています。これらすべての脱毛症は、IGF-1を増やす治療で改善するので、脱毛症に伴う、前述の体の不調も改善します。サムソンの話は、未来のIGF-1の存在を予言するかのようです。残念ながら、皮膚科治療では、これらの脱毛症は、自然治癒を除いて、全く治らないので、脱毛症に伴う体の不調も、一生続きます。脱毛症は、昔から、怖い病気でした。