2024-10-11
パーキンソン病は、主に高齢者に起こる神経の変性疾患です。脳幹の線条体黒質という部分は、脳のいろいろな機能の統合部位で、ドパミンという神経伝達物質を多く含みますが、この部分の神経細胞が変性します。症状は、便秘や悪心・嘔吐が先行し、嗅覚脱失、そして手指の震え、筋肉のこわばり、そして認知機能低下などです。この病気の神経細胞の変性には、αーシヌクレインというタンパク質の蓄積・凝集が関与しています。ドパミンが、この凝集塊を作るので、この部位が変性するのですが、最近の研究で、αーシヌクレインは、腸管の知覚神経細胞から、転送されて脳に到達することが判明しました。胃腸の知覚神経に、この物質の凝集塊ができることで、知覚神経機能低下が起こり、消化器症状が、まず、出てくるのですが、この時に、全身のIGF-1も減少することになります。そしてIGF-1を腸や脳で増やすと、神経細胞の変性が抑制されることもわかっています。この病気は、難病ですが、カプサイシン、イソフラボン、そして大量のセファランチンで、知覚神経細胞と脳のIGF-1を増やすことができるので、現在の円形脱毛症治療と同じ方法で、パーキンソン病を改善させることが可能です。しかし、現在の医学では、この病気に、IGF-1を減らす抗コリン薬(脱毛させます)が使われています。勿論、パーキンソン病は悪くなっているでしょう。このような治療が行われていることや、皮膚科の円形脱毛症治療の内容を知るにつけ、現代医学に不信感を持たざるを得ません。IGF-1を増やす治療は、いろいろな難病の治療に応用可能です。当クリニック院長の著書、”彼女の病巣はなぜ消えたのか?”(現代書林刊)をご覧ください。