2024-10-02
関西地方にお住まいの70代の女性患者さんは、家庭内ストレスで、円形脱毛症を再発して、当クリニックに来院されました。IGF-1を増やす治療を開始して3.5か月後に来院されて、脱毛症も改善して、眉毛も生えてきたのですが、通院している内科の検査結果を取り出されました。何か心配な検査結果があるのかと思いきや、糖尿病を診てもらっている主治医から、検査結果が良くなっているので、糖尿病の薬物療法はしなくても良いと言われたそうです。データを見ると、IGF-1を増やす治療前に比べて、血糖値、HbA1c値、肝機能(AST/ALT,γGTP)、中性脂肪、および尿中の微量アルブミン漏れがすべて改善していました(写真)。そして、目もはっきり見えるようになり、驚いているとのことでした。確かに、治療前の水晶体と治療後の水晶体を比べて見ると、白濁が軽くなっています(写真、赤い円内)。IGF-1を増やす治療で、脱毛症も糖尿病も改善し、ウルソ服用で、肝機能も改善しています。糖尿病の主治医から、”食餌療法を良く頑張っているね”と言われたそうですが、食餌療法は、現在も以前とかわらないとのことで、IGF-1を増やす治療の効果でしょう。糖尿病があると、知覚神経機能が低下するので、糖尿病が改善し始めたこれ以降は、さらに脱毛症の改善も早くなるでしょう。