2024-09-30
正常体温は、36.6℃以上ですが、脱毛症の種類を問わず、薄毛の人は低体温が多いのは事実です。知覚神経は、末梢の体温のセンサーなので、知覚神経の機能が良くないと、体温低下の情報が、体温調節中枢に伝達されにくく、体温上昇の機構が働きにくくなり、低体温になります。男性型脱毛症では、男性ホルモンに対する感受性の増加、女性型脱毛症では、卵巣機能の低下、そして円形脱毛症では、自己免疫疾患の素因による血管の障害が、知覚神経の働きを低下させるので、低体温になります。これが、薄毛の人で、低体温になるメカニズムです。薄毛の患者さんで、カプサイシンやイソフラボンなどのサプリメント、大量のセファランチンで、知覚神経を刺激すると、体温センサーである知覚神経の働きが良くなるので、IGF-1が増えると同時に、体温は、徐々に上がってきます。治療により、脱毛症と体温の上昇が並行して見られる患者さんは、改善が早いのですが、脱毛症の改善は見られても、体温が並行して上昇してこないと、再発しやすい状態になります。サプリメントとセファランチンの飲み忘れを無くして、入浴も長めにして、体を温める運動も積極的に行うことも重要です。