2024-08-21
60代の男性患者さんは、眼底検査のために、毎月1回ミドリンP(脱毛成分トロピカミドを含む)を10回点眼して、円形脱毛症を発症しました。さらに、仕事が多忙となり、悪化しました。皮膚科治療で治らず、遠路当クリニックに来院されました。IGF-1を増やす治療を開始すると同時に、眼科の医師にミドリンPを中止してもらうようにお願いされ、ミドリンPなしでも検査は行えるという状態で、治療1.5ヵ月後には、明らかな改善が見られました(写真、赤い円内)。脱毛する薬を処方されても、円形脱毛症の患者さんは、断固、使用を拒否しましょう。脱毛する薬は、髪の毛のみならず、あなたの命も削りますから。