2024-08-03
60代の女性患者さんは、円形脱毛症を発症して、当クリニックでIGF-1を増やす治療を受けて完治しました。それから、4年7ヵ月後に、再発して、複数個の大きな脱毛斑を作って来院されました。IGF-1を増やす治療で、完治すれば、ストレスなどにも強くなり、再発することはほとんどないのですが、なぜ、再発したのでしょうか?もちろん、脱毛する薬の情報はお伝えしていました。それでも、患者さんは、名前は覚えていかゆみ止めの塗り薬と、ご自宅にあった湿布を貼ったそうです。脱毛することは、お伝えしていましたが、痛くてしょうがなかったからとのお答えでした。また、治癒するのに1年以上はかかります。痛みをとったり、かゆみを取ったりする治療は、病気を治す治療ではなく、症状のみをとる対症療法です。医者によっては、それも必要と言いますが、対症療法が、その症状の原因になっている病気を悪くする場合も多く、そのようなことを知っていれば、対症療法を勧める医者は減るでしょう。ただ、いたみやかゆみで不眠になったりして、体力が消耗する場合は、IGF-1を減らさない、症状を軽くする薬を選んで使用する必要はあります。簡単に、いたみやかゆみをとる治療ばかりをしているお医者さんは、そこまで考えなくなるのでしょう。薬に関するお問い合わせは、当クリニックまで。