2024-07-29
男性型脱毛症(AGA)の患者さんでは、脱毛だけでなく、心筋梗塞や前立腺がんのリスクが高いことが報告されています。AGAでIGF-1を増やすと、脱毛症のみならず、健康状態も改善されます。50代の男性患者さんは、脱毛薬であるザイザル(抗ヒスタミン剤)やモンテルカスト(抗アレルギー薬)を服用して、以前からあったAGAが悪化し、当クリニックに来院されました。前頭部で地肌が露出した状態でしたが、カプサイシンやイソフラボンなどのサプリメントとアボルブ(AGA治療薬)で、IGF-1を増やす治療を開始すると、8ヵ月後には、明らかに改善しました(写真)。治療前には、就寝中に3,4回の排尿で、覚醒することがあったのですが、治療8ヵ月後には、それが、1回あるかないかに減少しました。そして、寝つきも良くなりました。IGF-1は、眠りを深くする作用があるので、熟睡できて、尿意も感じなくなり、治療前にあった、昼間に睡魔に襲われることがなくなったそうです。IGF-1は、高脂血症や心機能の改善作用、血管の拡張作用、さらに免疫力を高める作用があるので、AGAに合併する前述の病態も改善します。ミノキシジルやプロペシアなどの薬のみでは、脱毛症の明らかな改善が得られないばかりか、AGAの合併症も防げないので、本当のAGA治療にはなりません。脱毛は、体の不調の象徴です。真の脱毛症治療は、IGF-1を増やす治療で、脱毛と体調不良の両方を改善して、体の外見も内面も健康にします。