2024-06-24
20代の男性患者さんは、ロキソニンSを服用して、円形脱毛症を発症しました。某大学病院の皮膚科に入院して、ステロイドのパルス治療を受けましたが、治るはずもありませんでした。困り果てて、当クリニックに来院されました。カプサイシンなどのサプリメントと大量のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始して、順調に改善していました。しかし、生活環境が変わって、睡眠不足になり、再発し、全頭脱毛になりました(写真、再発時)。そこから、生活習慣を改めて、十分な睡眠をとり、IGF-1を増やす治療に反応し、再発から、1年4ヵ月後には、明らかな改善が見られています(写真)。これから、熱帯夜で睡眠が浅くなることが、よくあるようになります。毎年、特に女性の方が、エアコンを使うのを嫌がって、眠りが浅くなり、再発することがあります。エアコンをうまく使って、よく眠りましょう。再発したら、また、改善まで時間がかかります。自律神経を安定させ、IGF-1を増やすためには、十分な睡眠は重要です。