2024-06-11
40代の男性患者さんは、当クリニックを受診する1年10ヵ月前に新型コロナに感染しました。感染後、倦怠感が強く、臥床している時間が長くなりました。後遺症外来や心療内科を受診しても、抗うつ剤など、ありふれた薬を処方されるだけで、全身状態は改善しませんでした。東京の、ある医科大学がアリセプトというアルツハイマー病の治療薬が、新型コロナ後遺症に効果があるという研究報告を読まれて、この薬の情報を調べていくと、当クリニックの院長の英文論文で、アリセプトがIGF-1を増やすことを知り、当クリニックで、IGF-1を増やす治療を受けられるようになりました。カプサイシン、イソフラボン(スーパーセレクト)、そしてタキシフォリン(ラーシュ)でIGF-1を増やす治療を開始して、徐々に症状は改善し、治療1年3ヵ月後に、このように言われました。新型コロナ感染の後遺症は、慢性疲労症候群という、円形脱毛症と同じ自己免疫疾患です。IGF-1を増やす治療で治ります。新型コロナ感染後遺症の多くの患者さんが、後遺症外来の、ありきたりの対症療法を受けて、改善せずに苦しんでいます。IGF-1を増やす治療を強く勧めます。