2024-04-20
50代の女性患者さんは、20年前に円形脱毛症を発症し、皮膚科を受診しました。ステロイド投与により改善してきましたが、ステロイド中止によるリバウンドで、汎発性脱毛となり、その後、自然に改善するも、途中で再び悪化して、蛇行性脱毛になりました(写真、治療前)。当クリニックを受診して、カプサイシンなどのサプリメントとセファランチンによる、IGF-1 を増やす治療を開始すると白い産毛が生えてきました。しかし、改善のスピードは遅く、体温は、非接触型の体温計で測定不能、腋下で36℃前半でした。一般に、低体温は、脱毛の患者さんに多く見られ、また、知覚神経が刺激されにくいので、改善する速度も遅くなります。生活習慣をお聞きすると、ほぼ毎日、座業が多く、歩くことをお勧めし、治療1年10ヵ月後には、後頭部に白い毛が増えました(写真)。そして、室内のルームランナーを20~30分やり始めると、その1ヵ月後には、明らかに白い毛が増えてきました(写真、赤い円内)。運動は、体温を上げて、筋肉もふやすので、中長期的に体温を上げるのに有効です。低体温の脱毛の患者さんは、是非、運動を生活習慣に取り入れて、36.6℃以上の体温を目指しましょう。しかし、皮膚科のステロイド治療、リバウンドも怖いですね。受けないようにしましょう。