2024-02-19
40代の男性型脱毛症(AGA)の患者さんは、IGF-1を増やす治療により、薄毛が改善していました。しかし、ある受診の時に、明らかな脱毛が見られたので、なにか新しい薬を服用しなかったかをお聞きすると、花粉症でエピナスチンを服用されたとのことでした。この薬の服用の1ヵ月後、前頭部から頭頂部にかけて明らかな脱毛が見られました(写真、青い円内)。再び、IGF-1を増やす治療を受けてもらうと、その3ヵ月後には、再び、改善が見られました(写真、赤い円内)。これからは、花粉症の季節です。決して、かゆみ止めや鼻水止めである抗アレルギー剤(抗ヒスタミン剤)は飲まないで下さい。近所のお医者さんは、目がかゆいやら鼻水が出ると言ったら、頭では考えず、脊髄反射でこれらの危ない薬を出します。鼻水は、花粉を洗い流す役割をもっています。鼻を洗ったりして対処しましょう。円形脱毛症の患者さんは、花粉症の薬で、取返しのつかない脱毛が起こりますし、皮膚科のお医者さんは、この脱毛を治してくれないばかりか、さらに、これらの脱毛薬を追加することもあります。注意しましょう。