2024-02-07
50代の男性患者さんは、じんましんで、脱毛するビラノアを飲んでいるうちに、円形脱毛症を再発しました。ビラノアが円形脱毛症の原因とは知らずに、飲み続けて円形脱毛症は、ますます悪化していきました。そこで、円形脱毛症の治療のために、皮膚科を受診しました。そして、出された薬のリアルな処方せんが、これです(図)!なんと、脱毛するビラノアがまた出され、微量であるがゆえに、効くはずもないセファランチン、そして効果があるという証拠すらないステロイドの塗り薬(図)。この治療を続けるうちに、この患者さんは、全頭脱毛になってしまいました(写真)。日本中の円形脱毛症の患者さんが、皮膚科治療で悪化していることを知らずに、熱心に皮膚科に通っていることを想像するとやりきれないですね。この患者さん、皮膚科の悪治療に早く気付いて、これからIGF-1を増やす治療を受けるようになりました。