2023-09-13
10歳の男子患者さんは、花粉症の治療と称して処方されたモンテルカストチュアブルニプロを服用して円形脱毛症を発症しました。広範囲に脱毛する重症のものでした(写真、治療前)。勿論、皮膚科治療で治らず、困り果てて当クリニックに来院されました。カプサイシンなどのサプリメントとセファランチン大量で、IGF-1を増やす治療を開始すると、治療6ヵ月で明らかな改善が見られました(写真)。まだ、十分に産毛が増えていない、うなじの一部を残して、脱毛部分には、産毛が生えています。重症の円形脱毛症を発症した小さなお子様のお母様が、心配して、治療についての問い合わせをされてきますが、IGF-1を増やす治療以外に治す方法がない以上、お子様の将来を考えると、治療を受けられることが必要でしょう。それにしても、モンテルカスト、怖ーい薬です。