2023-09-11
40代の女性患者さんは、気管支喘息の治療で使用されたモンテルカストで、円形脱毛症を再発しました。当クリニックを受診され、IGF-1を増やす治療を開始しました。治療1ヵ月後には、モンテルカストで傷んだ毛が大量に抜ける、毛の生え変わりが起きましたが、その後、毎回順調に産毛が増えることが確認され、治療5ヵ月後には、明らかな改善が見られました(写真)。磁気で全身の知覚神経を敏感にして、脱毛部分にカプサイシンなどの知覚神経刺激物質を含むジェルを塗布し、さらに、そこを梅花鍼で刺激し、最後に赤外線で加温する院内治療も毎回受けられており、サプリメントとセファランチンの内服と相まって治療効果が確認されたと考えられます。治療前にあった不眠症も改善し、脱毛する睡眠導入剤も不要になったことも、改善につながっています。ドラッグストアで販売される薬や医療機関で処方される薬は、IGF-1を減らす薬が多いのですが、販売員も医師もそのことを知らずに販売・処方し、現在の皮膚科治療では治らない重症円形脱毛症が引き起こされます。重症円形脱毛症は、生命予後には影響はないと思われますが、一生続くと、計り知れない社会生活の質の低下があります。早く治しましょう。