2023-09-08
40代の女性患者さんは、ストレスで円形脱毛症を再発しました。皮膚科治療はもちろん無効、鍼治療をしましたが、何の効果もなく、結局、全身の毛が抜ける汎発性脱毛という最重症の円形脱毛症にまで悪化しました。当クリニックに来院され、IGF-1を増やす治療を開始すると、傷んだ毛が抜ける、毛の生え変わりが起きました。そして、治療4ヵ月後には、頭皮の毛穴が膨らんできましたが、同時に、気づかれたのは、爪がきれいになったことで、このように、言われました。爪の異常は、円形脱毛症に特有の変化です。帯状にくぼみができるのが一般的ですが、この患者さんは、それに加えて、小さな陥凹がたくさん見られました。治療4ヵ月後には、それまでにあった爪の陥凹が消失しました(写真)。これから、産毛が生えてきますが、まず、爪がきれいになったことを喜んでおられました。皮膚科や鍼灸院の治療などでは、自己免疫疾患である円形脱毛症は、絶対に治りません。爪もデコボコのままだったでしょう。