2022-11-28
多くの円形脱毛症の患者さんでは、脱毛斑が出来る1ヵ月前くらいには、頭皮がピリピリしたと言います。そして、自然治癒する人もいれば、円形脱毛症が出来て、皮膚科に駆け込む人もいます。皮膚科では、”頭かゆいのなら、かゆみ止め”をと抗ヒスタミン剤が気軽に処方され、この後に悲惨な悪化がやってきます(図)。知覚神経が刺激されれば、IGF-1が増えますが、この時にかゆみがでます。円形脱毛症の起こる前の頭皮の痒みは、自己免疫の過程で、リンパ球などによる毛根の炎症でできたヒスタミンなどが知覚神経を刺激するために起こり、頭皮のピリピリする感じがでるのです。しかし、このピリピリ感は、言い換えれば、円形脱毛症ができないように発動するヒトの治癒力と言えます。治癒力の強い人は、この後、単発の脱毛斑が出来ても、自然治癒します。しかし、皮膚科に駆け込んだ人には、悪夢が訪れます。痒み止めによるIGF-1の著明低下が起こるからです。このような意味では、皮膚科治療は、ヒトの治癒力を破壊するものと言えます。痛みやかゆみや、また、ただ解熱させる治療、すなわち、対症療法は、治癒力の破壊になります。皮膚科で悪化した患者さんは、当クリニックで、再び頭皮の知覚神経の刺激療法、言い換えれば治癒力を増強する治療を受けることになり、IGF-1が増えて、治癒へ向かいます(図)。この時も、頭皮の痒みが出ます。こうやって円形脱毛症の患者さんの経過を俯瞰すれば、皮膚科の治療は、治療とは名ばかりの、治癒力の破壊と言えます。このような真実を知らずに、皮膚科に通院されている患者さんは怖い。