2022-08-22
愛知県内にお住まいの女性患者さんは、むち打ち症に対して出された痛み止めを飲んで脱毛しました。市販の育毛剤など、効くはずもなく、当クリニックに来院されました。このとき71歳でした。ウイッグをかぶるのが嫌で嫌で、薄毛を治したいとのご意向でした。頭頂部に薄毛がある、女性型脱毛症でした(写真、治療前)。カプサイシンとイソフラボン、そして関節痛もあったので、脱毛しない痛み止めである漢方製剤アコニン散で、IGF-1を増やす治療を開始すると、その後改善し、ウイッグが不要になりました。治療4年後でも、改善状態が続き(写真)、その後も、6年間治療を続けておられます。遠隔診療で対応していますが、81歳になった今でも、”おかげさまで、元気です!”と、確かに元気そうな声で答えておられました。IGF-1を増やす治療では、髪の毛や肌の老化を抑えることに加えて、全身の健康状態も改善します。円形脱毛症が治っても、脱毛症予防でカプサイシンとイソフラボンのサプリメントを続けられている患者さんも多く、おそらく、IGF-1を増やす治療を開始して、薄毛のみならず、体調も良くなったことを実感されて、サプリメントを続けられているのでしょう。古くから、髪の毛は、”血余”、すなわち、体の血液の状態の反映と言われてきました。しかし、本当に髪の毛を増やす治療は、IGF-1を増やす治療しかないので、髪も体も元気にするのは、カプサイシンとイソフラボンを基本にした治療しかないでしょう。