2022-07-12
当クリニックでは、多くの重症円形脱毛症のお子様がIGF-1を増やす治療を受けられています。汎発性脱毛など、最重症の円形脱毛症は、IGF-1を増やす治療でしか改善しませんが、重症であるがために、サプリメントやセファランチンの飲み忘れがなくても、再発することがあります。しかし、実際には、お子様の再発は、長期休暇(夏休みや冬休み)の生活時間が変わるために起こる、これらの飲み忘れによることが多いのです。7歳女子の患者さんは、お母様に円形脱毛症の既往があり、恐怖の脱毛薬アレロック服用で円形脱毛症を発症しました。勿論、皮膚科治療などでは治るはずもなく最重症の汎発性脱毛にまで悪化しました。困り果てて、当クリニックに来院されました。カプサイシンとイソフラボンなどのサプリメントとセファランチン大量で、IGF-1を増やす治療を開始すると治療1年5ヵ月で明らかな改善が見られました(写真)。そして、安心されたのか、夏休みで、起床時間が遅くなり、結果として、サプリメントとセファランチンが、規定量の半分しか飲めなくなり再発し、元の汎発性脱毛の状態に戻ってしまいました。気を取り直して、治療を再開され、次の夏休では、飲み忘れなく、再発1年4カ月後には、徐々に産毛が増えてきました(写真)。ここから、ウルソを併用すると、その4ヵ月後には、改善はさらにスピードアップしました(写真)。汎発性脱毛などの重症円形脱毛症の治療は長い期間になりますので、飲み忘れがでてきますが、最重症型だけに、病気も飲み忘れを見逃してくれません。夏休みの飲み忘れを無くしましょう!、