2022-07-09
40代の汎発性脱毛の女性患者さんは、5年間の治療で、80%ほどに回復しました。しかし、脱毛薬エピナスチン服用で、再び汎発性脱毛に、そして、それから4年後、また70%回復しました。今度は、頭をケガして、脱毛成分クロルフェニラミン入りのケンエーシロチンという消毒薬を頭に7日間塗って、再び脱毛(写真)。サプリメントやセファランチンの飲み忘れがなくて再発することもありますが、脱毛薬による再発は、注意すれば防げるので、残念です。ほかにも、マキロンSという消毒薬にもクロルフェニラミンが入っているので、使用すると脱毛します。これまでのIGF-1を増やす治療で改善しているので、この患者さんは、再び気を取りなおして治療を続け、それから2年8ヵ月後に側頭部前方に、黒い産毛が生えてきました(写真)。脱毛薬さへ使わなければ、完治していたでしょう。IGF-1を増やす治療を信じて、長く治療を続けられていますが、さすがに3度目の脱毛薬使用はないでしょう。ドラッグストアにも、毒薬はいっぱいです。