2022-07-08
関東地方在住の30代の男性患者様は、中学生で円形脱毛症を発症しました。皮膚科に行っても治らないので、放置していました。当クリニックに来院する5年前に、花粉症で脱毛するビラノアとエピナスチンわかもとという点眼薬を使用中に、仕事のストレスがあり、円形脱毛症が悪化しました。円形脱毛症治療では有名(?)な、順天堂大学病院皮膚科で、ステロイドの注射と内服、そしてかぶれ治療(局所免疫療法というわけのわからない名前がついているそうです)を受けましたが、効果なく、最重症の汎発性脱毛にまで悪化しました(図)。困り果てて、当クリニックに来院されました。皮膚科の治療を中止したあとに、眉毛が少し生えてきました。カプサイシンとイソフラボン、そして大量のセファランチン(80mg/日)で、IGF-1を増やす治療を開始すると、1ヵ月後に、頭の産毛はまだですが、生えかけていた右側の眉毛が増えて、伸びてきました(写真、赤い円内)。メディアなどで有名な皮膚科治療を行う大学病院も、実際は、治療効果はないですね。むしろ、悪化するのは困ったものです。しかし、多くの患者さんは、大学病院に行くと難病が治ると思っているようですが、それは間違いで、大学病院の治療でも治らないから難病と言われるのですよ。