2022-07-04
大阪市内にお住まいの40代の男性患者様は、花粉症で脱毛するフェキソフェナジンに加えて、悪夢の薬(図参照)モンテルカストを処方され、その1ヵ月後に円形脱毛症を発症しました。大阪市内では、円形脱毛症を治療できる医療機関を見つけられなかったので、当クリニックに来院されました。お母様に、自己免疫疾患である関節リウマチの既往がありました。頭頂部から前頭部に、大きな脱毛斑がありました(写真)。カプサイシンとイソフラボン、それに大量のセファランチンで、IGF-1を増やす治療を開始しましたが、男性型脱毛症(AGA)もあるので、AGA治療薬であるアボルブも併用しました。その後、改善していき、治療2年8ヵ月後には、うなじの部分にあった最後の円形の脱毛部分が治癒して、はっきりした円形の脱毛部分はなくなり、ホットされてこのように言われました。AGAがあるので、AGAで薄毛になる部分は、まだ完治していませんが、AGAは、IGF-1を増やす治療で、確実に改善しますので(円形脱毛症よりも治すのは簡単です)、近いうちの治癒が期待されます。AGAと円形脱毛症の治療がごちゃまぜになっている街中のAGAクリニックがあります。そんなところでは、円形脱毛症にAGA治療薬やムダ毛のみを増やすミノキシジルを使います。患者さんは、分からないので、飲み続けますが、効くはずもありません。モンテルカストを処方され、効くはずもない治療薬を出されて、これでは踏んだり蹴ったりです。